TRAINER SYSTEM
矯正治療というと、
歯にブラケットという装置を貼り付け、ワイヤーで歯牙を効果的に並べ、不正咬合を治します。
少し前から、スクリューアンカーという器具が、考案され、難しい矯正力を実現できるようになり、治療時間の短縮や、より良い治療結果に繋がるようになってきています。
色んな矯正器具が、作り出され、使われようになり、難症例でも治せるようになってきていますが、1番大切なのは、不正咬合となった原因を見つけ、排除することです。治療後の長期安定にも繋がります。
口呼吸、舌癖、逆嚥下、指しゃぶりなど、間違った筋機能の習慣が、子供の頭蓋、顔面の発達を妨げ、不正咬合に繋がっています。
TRAINER SYSTEM という、口腔筋機能トレーニングする装置があります。
歯列矯正ではなく、不正咬合や顔面成長に影響を与える軟組織に対する治療です。
原因を改善し、顔面成長の改善、歯列矯正への簡素化に繋がります。
女児 初診 10歳10ヶ月(2017年8月)
6ヶ月後(2018年1月)
9ヶ月後(2018年5月)
当院で小学5年生で使ってみました。
深い噛み合わせは、歯並びだけではなく、顎関節にも、負担をかけ、顎関節症を引き起こします。
歯牙に装置をつけなくても、
力が入り過ぎたり、緩すぎたり、不正な口腔周囲筋に働きかけるだけで、これだけ改善してきました。
捻転している犬歯などは、ブラケットをつけた、本格矯正が必要になるかもしれませんが、治療の簡素化、治療期間の短縮につながったと思います。
歯並びは、遺伝的要素もありますが、後天的な要素が大きく関わっていることがわかります。
不正咬合になっている原因を見つけることが、治療の第一歩と思います。
おまけ😊
現在の診療所のフラワーアレンジメントです🤗
2018.05.23